7月13日から7月15日にかけて、四国の徳島県鳴門市、香川県の金比羅様、高知県の牧野富太郎植物園などを回るツアーに参加してきました。初めての四国でした。本当は徳島市の阿波藍の染め物を見てきたかったのですが、ツアーではそこへのは叶わず、繰り越しです。
初日は鳴門市の大塚国際美術館。
あまり期待していなかったのですが、これを目当てにいらっしゃる人も多くいるようです。大きな美術館で他ではない展示品です。というのも、全て陶器の板に同じ大きさで同じ色で正確に転写されたものだけで成り立っているのです。簡単に言うと、偽物大集合なのですが。本物ではないけれど、偽物とは言い難い質の高さなのです。本家の数ある有名な美術館も太鼓判を推している作品ばかりです。そしてこの陶版は未来永劫変化しないということが売りです。本物はどうしても時と共に褪色して、古くなりますが、陶の板に移された絵は生涯移された時のままです。最後の晩餐の絵は2枚ありました。1枚は修復前のもの、もう一枚は修復されたもの。本家には修復後の1枚だけですが、大塚美術館には修復前の絵もあるのです。目のまで2枚の絵が比較してみれることに驚きを感じました。
生涯かけても、見ることができない名画の数々を一箇所で見ることができ、手で触れるくらい近づくことができます。有名どころの美術館で名画を前にしてできることではありません。
絵のことをよく知らない私のようなものでも、本当に圧倒される展示です。
最近では、徳島県出身の米津玄師さんが年末NHK紅白歌合戦で大塚美術館のイタリアシスティーナ・ホールを再現した場所で歌ったことが話題となっているのでした。(私は紅白見ないので知りませんでしたが)
地下3階から地上2階まであります。世界26ヵ国190余の美術館から1000点を超す作品が陶版名画に生まれ変わっているのです。そしてこの陶版が鳴門海峡の砂からできていることを知りました。
一握の砂からこのようなものを作っていくという発想に驚きました。「模倣品が上手な日本」と言われていた時もありますが、この砂を名画にするという発想は模倣などではありません。高いオリジナリティで、社会貢献でもあると思います。改めてその想いと丁寧な仕事の数々に感動しました。
